縁起でもない話を出来る家族が将来幸せになるワケ
2025年には、65歳以上の人口が国民全体の30%になることが見込まれており、後期高齢者の増加が、今後の日本の福祉、医療における最大の課題になっています。
国から「在宅医療」が推進されるなか、高齢者本人とその家族が安心して「最期」を迎えるためには、どうすればよいのでしょうか。
今回は、家族で「終活」に取り組むべき理由を解説します。
子ども世代は「親の死なんてまだ先の話」と考えがち
親子でエンディングノートを書くときや人生会議をするとき、息子さん、娘さんに一つ注意してほしいことがあります。
それは親の話を「黙って聞く」ということ。
つまり、話を否定したり遮ったりせずに耳を傾ける、傾聴することです。
少し前までは、高齢者に終末期の話題を持ち出すと、本人が強い拒否感を示したり怒り出したりするケースもあったものです。
しかし当院の患者さんたちと話をしていると、最近の70、80代は自分の死についてリアリティをもって考えている人が多いと感じます。
むしろ親は自分の最期について話をしたいのに、息子や娘たちのほうが
「今そんな暗い話をしなくても…」
「まだ元気だし、大丈夫でしょう」
と遮られてしまう、といった声もよく耳にします。
親御さんが自立した生活ができる段階なら、子ども世代は「終末期なんてまだ先の話」と考えがちです。
特に親子が離れて住んでいる場合、久しぶりに会っている時間は親も気を張っていますから「うちの親はまだまだしっかりしている」と見えるかもしれません。
子ども世代は、自分を育ててくれた親がこの世からいなくなるという寂しい、気分の塞ぐ話に向き合いたくない心理も働きますし、無意識に昔の元気で頼りがいのある親の姿を求めてしまう傾向もあるようです。
しかし実際には、健康そうに見える人も年齢とともに心身の衰えや変化が進んでいることは少なくありません。
日頃の自身の変化を感じている親が「話をしたい」というときは、それを避けたり後回しにしたりせず、親身に耳を傾けてあげてください。
すでに病気や要介護になっている高齢者の今後の治療方針などについても、同様のことがいえます。
延命について、本人と家族の意向が異なることも多い
多くの人は、自分自身は延命だけの治療を受けたくないと考えていても、家族には少しでも長く生きていてほしいと願うものです。本人の意思と家族の意向は異なることも多く、大事な家族を想う気持ちから、本人が求めていない治療やリハビリを医療者に要求するご家族もいます。
高齢の親が「もう治療はしたくない」と考えていても、息子や娘に「そんなこといわないで、もっと頑張って長生きして」と強く言われると親は自分の本音を出せなくなってしまいます。
また体の弱った親を心配するあまり、過度に安静や安全を求めてしまい、それによって親御さんの生活の質を下げている例も多くあります。
先日も高齢の母親と息子さんの家庭で、母親が家の階段から落ちて骨折した例がありました。
息子さんは親思いのいい方なのですが、退院してから再び骨折しないようにと「一人での外出禁止」「2階に上ってもダメ」と母親を自室に閉じ込めるようになってしまいました。
それでも母親は元気な人で、在宅医の私やヘルパーさんに「息子には内緒ね」と言いながらたまに近所に買い物に行ったりしていたので救いがありましたが、下手をすると本人の心身の状態を悪化させかねないと危うさも感じました。
「この人はこういう人だから」と本人を尊重し、
「転んでも、それはそれで仕方がない」
と気持ちにゆとりのある対応ができるご家族は少ないという印象です。
本人の意向を聞くときは、できれば家族として自分の気持ちはひとまず脇に置いて、本人の率直な希望を聞くことを意識してみてほしいと思います。
迷ったときは、医療関係者や友人へ相談を
家族だけで今後の話をするのが難しいときは、かかりつけ医がいる人や介護保険サービスを受けている人ならば医師や看護師、病院のソーシャルワーカー、ケアマネジャー、介護スタッフといった医療・介護関係者に相談をしてください。終末期医療の詳しい内容などは、一般のご家族だけで話をするのは難しいことも多いと思いますので、話しやすいスタッフをつかまえて「教えてほしい」「相談したい」と伝えていただければと思います。
親きょうだいがすでに亡くなっているとか、事情があって家族と長らく疎遠にしているなど、大事な話ができる家族がいない人は、親しい友人や地域の民生委員などに自分の希望を伝えておけばいいのです。
新しい「人生の最終段階における医療・ケアの決定プロセスに関するガイドライン」でも、ACP(人生会議)を話し合う人は法的な家族・親族だけに限らず、より広い範囲の人を含むことが示されています。
なお、将来の希望について、自分一人でエンディングノートや記録を作ったという人は、必ずその事実と保管場所を周りの人に知らせておくようにしてください。
現在の日本では人生会議の記録を作ったとしても、それが法的に効力をもつわけではありません。これは著者が理事を務める日本尊厳死協会で作成している「リビング・ウイル」(回復の見込みがなくなったときの意向を示した宣言書)なども同様です。ですから、紙に希望を書いて残しておけばそれが必ず叶うという保証は残念ながらありません。
しかも、記録があることや本人の希望について家族や周りの人が知らなければ、いざというときの医療に反映されないことは確実です。
紙の記録があってもなくても、本人は伝えたい希望があればそれを周囲の人に伝え、家族や周りの人はそれに真摯に耳を傾ける。
これを人生のステージや体調の変化などに合わせて何度も繰り返していくことが、ACP=人生会議の本質だと思います。
「ACPの記録」は一度作って終わりというものではない
ACPに法的な意味合いをもたせるか否かについては今も議論されていますが、著者はACPは私的な約束事でいいのではと考えています。ACPの記録は一度作って終わりというものではなく、時と場合によって刻々と変わる可能性のあるものだからです。
これに法的な効力をもたせたり、記録作成を義務化したりするようなことになれば、それはそれでまた種々の問題が生じてきます。
ACPは、最期までできるだけ本人の希望を尊重するとともに、残された親族が後悔しないための話し合いです。
厚生労働省のガイドラインにもあるように、あくまでも自発的なプロセスとして本人や家族が「そろそろ話しておきたいね」というときに、率直に話ができることが大切なのではないかと思います。
それぞれの家族が自分たちのスタイル、自分たちのタイミングで「縁起でもない話」を普通にできるようになれば、私たち日本人の人生の最終盤がもっと豊かなものになるでしょう。
引用ヤフーニュース
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迫りくる超高齢化社会の波。医療が最大のカギ
2025年には、65歳以上の人口が国民全体の30%になることが見込まれており、後期高齢者の増加が、今後の日本の福祉、医療における最大の課題になっています。
国から「在宅医療」が推進されるなか、高齢者本人とその家族が安心して「最期」を迎えるためには、どうすればよいのでしょうか。
度々話題になる在宅医療と終活の話題
必ずと言っていいほど話題に上る『在宅医療』の難しさと『終活』の話題。
皆さん家で最期を迎えたい。もしくは施設に入って迷惑をかけたくないと願っており、病院で最期を迎えたい人は3割いません…。
でも、約7割が病院で最期を迎えている昨今の現実…。
本人が病院以外で最期を迎えたいと言っているのにもかかわらず、なんで多くの人が病院で最期の時を迎えるのか?
答えは簡単なところで、家族みんなで『終活』を話し合っていないからこうなるんでしょうね…。
そんなところで、今日はヤフーニュースに出ている記事を引用しつつ終活についてお話をしていきましょう。
子ども世代は「親の死なんてまだ先の話」と考えがち。エンディングノートは黙って聞くべし。
親子でエンディングノートを書くときや人生会議をするとき、息子さん、娘さんに一つ注意してほしいことがあります。
それは親の話を「黙って聞く」ということ。
つまり、話を否定したり遮ったりせずに耳を傾ける、傾聴することです。
少し前までは、高齢者に終末期の話題を持ち出すと、本人が強い拒否感を示したり怒り出したりするケースもあったものです。
しかし当院の患者さんたちと話をしていると、最近の70、80代は自分の死についてリアリティをもって考えている人が多いと感じます。
むしろ親は自分の最期について話をしたいのに、息子や娘たちのほうが
「今そんな暗い話をしなくても…」
「まだ元気だし、大丈夫でしょう」
と遮られてしまう、といった声もよく耳にします。
親御さんが自立した生活ができる段階なら、子ども世代は「終末期なんてまだ先の話」と考えがちです。
特に親子が離れて住んでいる場合、久しぶりに会っている時間は親も気を張っていますから「うちの親はまだまだしっかりしている」と見えるかもしれません。
子ども世代は、自分を育ててくれた親がこの世からいなくなるという寂しい、気分の塞ぐ話に向き合いたくない心理も働きますし、無意識に昔の元気で頼りがいのある親の姿を求めてしまう傾向もあるようです。
日頃の自身の変化を感じている親が「話をしたい」というときは、それを避けたり後回しにしたりせず、親身に耳を傾けてあげてください。
すでに病気や要介護になっている高齢者の今後の治療方針などについても、同様のことがいえます。
延命について、本人と家族の意向が異なることも多い
多くの人は、自分自身は延命だけの治療を受けたくないと考えていても、家族には少しでも長く生きていてほしいと願うものです。本人の意思と家族の意向は異なることも多く、大事な家族を想う気持ちから、本人が求めていない治療やリハビリを医療者に要求するご家族もいます。
高齢の親が「もう治療はしたくない」と考えていても、息子や娘に「そんなこといわないで、もっと頑張って長生きして」と強く言われると親は自分の本音を出せなくなってしまいます。
また体の弱った親を心配するあまり、過度に安静や安全を求めてしまい、それによって親御さんの生活の質を下げている例も多くあります。
先日も高齢の母親と息子さんの家庭で、母親が家の階段から落ちて骨折した例がありました。
息子さんは親思いのいい方なのですが、退院してから再び骨折しないようにと「一人での外出禁止」「2階に上ってもダメ」と母親を自室に閉じ込めるようになってしまいました。
それでも母親は元気な人で、在宅医の私やヘルパーさんに「息子には内緒ね」と言いながらたまに近所に買い物に行ったりしていたので救いがありましたが、下手をすると本人の心身の状態を悪化させかねないと危うさも感じました。
「この人はこういう人だから」と本人を尊重し、
「転んでも、それはそれで仕方がない」
と気持ちにゆとりのある対応ができるご家族は少ないという印象です。
本人の意向を聞くときは、できれば家族として自分の気持ちはひとまず脇に置いて、本人の率直な希望を聞くことを意識してみてほしいと思います。
黙って聞く。最後まで話きらせる。
黙って聞くのは確かにその通りですね…。
話をまず聞く。
話したいことをすべて話してから足りない所を聞くべきです。
一昔前までは親世代にそんなことを聞くのは失礼な時代でしたが、今終活について真剣に話できる50代~の人たちは縁起でもないと考える人たちも確かに少なくなってきました。
そんな気がしますね…。
意外とフランクにお話しできる時代ですね。
よりよい終活の時代を受け入れ、しっかりとお話が出来る。
記事によるとかえって子供たちの方がそんな話は先だと遮ることが多いみたいですね。
ちなみにケアマネ介護福祉士の家は私が積極的に終活を行っています。
しかも定期的に…。
その辺の事情もあって、ケアマネ介護福祉士家は終活に明るいですが皆様の家はどうでしょう?
一度くらい話のタネにしてみてはいかがでしょうか?
口を出すと本音が言えなくなる。
コレはその通りだと思います。親が考えている事も、先に子供から否定的な意見を出されると言えなくなってしまう方もいらっしゃいます。
そうならないように気を付けていかないとダメですよね。
口出しは厳禁ですよ。
本当に大事ですから…。
迷ったときは、医療関係者や友人へ相談を
家族だけで今後の話をするのが難しいときは、かかりつけ医がいる人や介護保険サービスを受けている人ならば医師や看護師、病院のソーシャルワーカー、ケアマネジャー、介護スタッフといった医療・介護関係者に相談をしてください。
終末期医療の詳しい内容などは、一般のご家族だけで話をするのは難しいことも多いと思いますので、話しやすいスタッフをつかまえて「教えてほしい」「相談したい」と伝えていただければと思います。
親きょうだいがすでに亡くなっているとか、事情があって家族と長らく疎遠にしているなど、大事な話ができる家族がいない人は、親しい友人や地域の民生委員などに自分の希望を伝えておけばいいのです。
新しい「人生の最終段階における医療・ケアの決定プロセスに関するガイドライン」でも、ACP(人生会議)を話し合う人は法的な家族・親族だけに限らず、より広い範囲の人を含むことが示されています。
なお、将来の希望について、自分一人でエンディングノートや記録を作ったという人は、必ずその事実と保管場所を周りの人に知らせておくようにしてください。
現在の日本では人生会議の記録を作ったとしても、それが法的に効力をもつわけではありません。これは著者が理事を務める日本尊厳死協会で作成している「リビング・ウイル」(回復の見込みがなくなったときの意向を示した宣言書)なども同様です。ですから、紙に希望を書いて残しておけばそれが必ず叶うという保証は残念ながらありません。
しかも、記録があることや本人の希望について家族や周りの人が知らなければ、いざというときの医療に反映されないことは確実です。
紙の記録があってもなくても、本人は伝えたい希望があればそれを周囲の人に伝え、家族や周りの人はそれに真摯に耳を傾ける。
これを人生のステージや体調の変化などに合わせて何度も繰り返していくことが、ACP=人生会議の本質だと思います。
人生会議は家族だけじゃなく医療関係者やケアマネージャーにも参加してもらおう
これも結構重要です。
よくエンディングノートを書くときに『延命は希望しません。』と皆さん書きますが、延命治療ってどこまでの事を言いますか?
人工呼吸器をつける事?
胃に穴をあけて栄養を流す事?
鼻から管を入れて栄養を流す事?
動脈にシャント(入口)を作って栄養を流す事?
静脈から点滴で水分を入れる事?
耐えきれない痛みが襲ってくるだろうから痛み止めを大量に入れて意識をもうろうとさせる事?
病院に行くこと自体?
多分人によって違うと思います。
ケアマネ介護福祉士的には痛み止めを大量に入れて意識を朦朧とさせることは緩和ケアだと思っていて、是非行ってほしい医療行為です。
もう静かに眠るように旅立ちたいので…。
点滴も疾患によりますが、心疾患だった場合負担にしかならないし、ふっくらボディが更に水分を吸収できずにふっくらするくらいなら全身干からびて少しでもやせた状態で旅立ちたいくらいです…。
でも、どこまで望むかは本人次第だし、医療的な事はその道のプロにどのくらい選択肢があるかを聞かないと決めようがないですね…??
その辺をかかりつけのお医者さんや、入院中であればソーシャルワーカーさん。
介護サービスを受けているのであればケアマネージャーと真剣に語り合いましょう。
ちなみにケアマネ介護福祉士は幾度となく参加して、真剣に話し合いに交じっています。
遠慮なく相談してくださいね?
担当ケアマネジャーがいないときにはどうぞ
https://profile.coconala.com/users/1525418 【公式】ケアマネ介護福祉士さん(ケアマネ ソーシャルワーカー 介護福祉士)のプロフィール | ココナラにて三本木として受け付けていますので宜しければ覗いて見て下さい。
「ACPの記録」は一度作って終わりというものではない
ACPに法的な意味合いをもたせるか否かについては今も議論されていますが、著者はACPは私的な約束事でいいのではと考えています。
ACPの記録は一度作って終わりというものではなく、時と場合によって刻々と変わる可能性のあるものだからです。
これに法的な効力をもたせたり、記録作成を義務化したりするようなことになれば、それはそれでまた種々の問題が生じてきます。
ACPは、最期までできるだけ本人の希望を尊重するとともに、残された親族が後悔しないための話し合いです。
厚生労働省のガイドラインにもあるように、あくまでも自発的なプロセスとして本人や家族が「そろそろ話しておきたいね」というときに、率直に話ができることが大切なのではないかと思います。
それぞれの家族が自分たちのスタイル、自分たちのタイミングで「縁起でもない話」を普通にできるようになれば、私たち日本人の人生の最終盤がもっと豊かなものになるでしょう。
人生会議をしても、人の気持ちは変わるもの
一度の会議で人生の今後を決めてはいけません。
だって、人の気持ちっていうのは変わるものですから…。
そんな中でも変わらない事っていうのはその人が譲れない事なんだろうと思います。
ケアマネ介護福祉士一家では既に第4回まで人生会議が行われています。
私は結構コロコロ変わりますが、ウチの家族が絶対譲らないことがあります。
それは
死装束はスーツ…。
しかもどれだけ骨を折ろうがしっかりと着せてほしい…。
どれだけ辛い思いをしてもいいから最後はスーツで…。
そう願っています…。
体形変わらなければイイネ…。
そう笑いながら毎回話をします。
何度か人生会議を行っていると思い空気は微塵もありません。
絶えず笑いながら人生会議を行えるようになります。
それはそれでお気楽すぎるような気はしますが…。
皆さんもお盆や正月のようなちょっと時間があって話合いできそうなときに毎年だったり、毎回できるようだと人生が楽しく過ごせるかもしれませんので是非お勧めです。
ケアマネ介護福祉士的エンディングノートは毎年確認した方がいい。
皆さん最近流行りのエンディングノートを使う方が多いみたいですね。
ケアマネ介護福祉士の地域は特にさがみ典礼さんが近くにあり、生前契約をするとエンディングノートを貰えるらしく結構な人数が書いていますね。
ただ、ケアマネ介護福祉士のおススメは、毎年書いた内容を見返す事ですかね?
家族が増えたり、減ったり…。
資産が増えたり減ったり…。
状況は刻一刻と変わります。
もちろん最後の住処やあの世へ行く旅立ち方の意向も変わったりする人は多いでしょう…。
なので毎年見返しましょう。
ケアマネ介護福祉士は一年に一回誕生日の日に見返して確認します。
結構大事な事なので皆さんもケアマネ介護福祉士一家のように明るく人生会議を出来るよう願っております。
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